「note」というウェブサービスで「裏KYism」という連載をすることにしました。
主にKYismの編集後記的なこと、取材の裏話、KYismでは言いにくいことなどを配信していく予定です。
ぜひ、「裏KYism」のアカウントのフォローなどをよろしくお願いいたします。
裏KYismアカウント→https://note.mu/urakyism
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久留米と八女を移住者目線から語るサイトがいよいよスタートしたが、何か一つ足りない、そう思い構想段階から考えていたのが公認キャラクターだ。サイトを覚えていただくうえでも、さらにはその先いろいろな発展性を考えた時に、それぞれ地域を象徴するキャラクターを作ることは必然だった。様々な伝統や歴史、産業溢れるこの地域の象徴として生まれたのが、くるめちゃんと八女茶人、これからこのサイトの秘かな人気者となっていくだろう。
くるめちゃんはその名の通り久留米出身、藍色の久留米絣の着物風ドレスを着ている現代っ子の女の子だ。髪の色は籃胎漆器に使われる漆の赤、性格は天真爛漫、新しいこと好きで活発、誰にでも好かれる可愛い子だ。
八女茶人は八女を代表する歴史的文化財の石人と特産品の八女茶から生まれたハイブリッドキャラクターだ。存在感抜群だが無口で寡黙、喋らせても口下手なのが玉に瑕だが、お茶目でユニークな表情で愛されるキャラだ。腰には刀、石人の中でも武人であり、これから軽~くすべての事柄をぶった切っていくという心構えの表れだ。
デザインをしたのは京都在住の可児葉月さん、和紙アーティストやイラストレーター、デザイナーとして活躍をしている。なぜ地元の人間ではないのか、それはやはりこのサイトを運営する僕ら同様に客観的にこの地域を見るためには地元の人間ではない人間の視野が必要だったからだ。客観的にこの地域を見て捉えてもらい、そして生まれたのがくるめちゃんと八女茶人の二人(?)のキャラクターだ。
多くの伝統と歴史が積み重ねられてきたこの地域にとっての新しいエッセンスとなるべく誕生した二人の個性的なキャラ、どんどんとその活躍の場を広げていってほしい。もしこれらキャラクターを使いたいという方がいればご一報をいただきたい。
KYism
KYismで面白おかしく発信していこうってわけ
竹下和輝(以下、竹下) 今iPhoneの位置情報見たら「福島」って表示されてたからびびった。一瞬気づかない内に東北まで来ちゃったのかと思った。
森音広夢(以下、森音) ああ、八女福島の福島ね。
竹下 そうそう。
森音 八女って県名と間違えそうな名前のところ多いよ。うちは東京町(ひがしきょうまち)なんだけど、漢字だけ見ると東京町(とうきょうまち)とも読めるじゃない?
竹下 知らない人が見たら東京と関係がある地域なのかなって勘違いしそうだよね。後さ、すっごい不思議なところがあるんだけどさ。八女伝統工芸館の前にときめきっていう物産館があるでしょ。あそこでiPhoneの位置情報見るとなぜか「ガーナ八女」って表示されるんだよね。
森音 だからFacebookの投稿の位置情報が「ガーナ」になってることあるんだ。
竹下 もうさ、ガーナ八女って意味わかんないよね。アフリカなのかよ八女なのかよどっちかにしてくれよっていう。
森音 ガーナ八女のカタカナと漢字が混ざってるのも笑えるよね。
竹下 すげーパチモン臭がする。
森音 パチモン臭するする。八女が日本認定されなかったみたいだよね。
竹下 冒頭からこんなにかっ飛ばしたこと言っていいのかな。八女と久留米の魅力を発信するサイトを今からやろうとしてるのに、ディスりまくってて。空気読めてない感じかな。
森音 ディスってるわけじゃないから。事実を言ってるだけだから。
竹下 そうだね。事実を申し上げてるだけだもんね。
森音 地元の人には、僕らが移住者視点で書いた各記事を受け止めてもらって次の向上心に繋げて欲しいのよ。
竹下 元々YAME ISM(八女の情報発信サイト)ってやってたんだよね? YAME ISMはどういうきっかけで始めたの?
森音 八女に杉山先生っていらっしゃるんだよね。郷土史家でもあり絵描きでもあるんだけど、その人が地域の資料をものすごい持ってるわけよ。それを一部編纂して欲しいっていう依頼が僕のところへ来たのね。僕もそういう資料って好きだし、後世に伝えていくことってすごい大事だと思ってるから資料を預からせてもらったのよ。で、YAME ISMに地域の歴史とか地元の人が知らないことを載せていくことでちょっとずつ編纂していこうと思ってたわけ。
竹下 で、今はYAME ISMは更新してないよね?
森音 ちょうどYAME ISMのウェブサイト立ち上げて記事更新していこうって時に別の仕事が入ってしまって、忙しくなってしまったのよね。だから、落ち着いたらまた活動続けようってことで、一度ウェブサイトは閉じたのよ。ただなんかやりたいって思ってFacebookページだけは残したのよ。
竹下 なんかやりたいっていうやる気はどこから?
森音 もったいないっていう気持ちかな。例えば揚羽空右衛門っていう八女出身の強い力士がいたんだよね。江戸時代相撲全盛期に雷電為衛門らと相撲を取り、歴史に残る名力士だったんだけど、そういう伝説的な力士がいたことを地元の人が知らないっていう現状があるのよね。お墓だって今でも普通に地元にあるし、それってすごいもったいないなって思って。
竹下 八女にも久留米にもいいところあるっちゃあるもんね。
森音 そういういいところをちゃんと探せばいいのに、今の地方のPRって無理矢理なにかをいいところに仕立て上げて、それを持ち上げようとするから第三者が見た時に違和感のあるものができあがる。
竹下 よくあるやつだとさ、「私の町にはきれいな自然が溢れてます」っていうやつ。
森音 そうそう。それって滑ってるよね。「いや、きれいな自然なんてどこにでもあるやん!」みたいな。
竹下 基本的に日本全国どこにでもきれいな山と水はあるからね。
森音 地元にいる人達が地元の良さに気づいてないからそうなるんだと思う。八女の人に「八女の良いところなんですか?」って訊いたら「ない!」って答えられたことがある。
竹下 いや、あるでしょ。
森音 うん。山のように溢れてる。
竹下 伝統工芸品とか八女茶とかいっぱいあるじゃん。もっとそういうのアピールすればいいのに。
森音 地元の人にとって当たり前過ぎて、それが魅力って気づいてないんだと思う。久留米の城島ってあるじゃない?
竹下 日本酒で有名な?
森音 うん。でも城島って他所ではあまり知られてないんだよ。
竹下 え!? 城島が!!?
森音 よっぽど日本酒が好きな人なら知ってるけど。
竹下 なんで知られてないんだろ。
森音 やっぱり他所の人からすると九州は焼酎文化ってイメージなんだよね。日本酒では東の灘、西の城島って言われるくらい、城島も名高い酒どころなんだけどね。
竹下 知られてないってもったいないね。すげー日本酒マニアじゃなくてもさ、ちょっと日本酒が好きですっていう女性とかにもっと知られてほしいよね。
森音 今の地方の魅力発信って内輪向けになってるんだよね。内輪向けにPRしても地元の人が「頑張ってるねー」って言ってくれるだけで終わる。地元の良さって外に出さないと。
竹下 外に出さないと残っていかないものってあるもんね。
森音 そう。地域の大切なものがなくなってから文化財保護みたいなことしてもしょうがないからね。外への発信をKYsimで面白おかしく発信していこうってわけ。
竹下 決してKY(空気読めない)ではないと。これで久留米、八女に「なんだこりゃ」と思って人が来てくれるようになったらいいね。
森音 うん。KY(久留米&八女)で。
竹下 じゃ、KYism、始動で!
森音 これからKYismをよろしくお願いします。