八女伝統工芸館唯一の魅力だった100円で飲めるコーヒーがクソ不味くなった件

あなたが八女に出かけたとしよう。
例えばサイクリング。
例えばオルレ。
出かけ先で楽しい時間を過ごし、帰宅途中小休止も兼ねて最後にちょっとだけ寄り道しようとする。
できれば駐車場が広くてトイレも気兼ねなく使えてお茶なんて飲めたらいいなぁ。
そんな場所を求めてたとする。
そんな場所が実は八女市内に一つだけある。
それは八女伝統工芸館の中のコーヒーメーカーがあるところだ。
ここのコーヒーメーカー、100円入れたら挽きたてのコーヒーが飲める。

いや、待て!
その前に八女伝統工芸館ってなんやねん!?という声が聞こえてきそうだ。
八女伝統工芸館とは八女市内にある箱物である。
建物の中には仏壇や提灯、和紙など八女に昔から伝わる伝統工芸品が展示されている。

はじめて私がここのコーヒーを飲んだのは1年半ほど前。
友人と伝統工芸館を訪れたときだった。
友人は「ここのコーヒー、美味しいんだよ」と言って私にコーヒーを奢ってくれた。
その友人はご飯と味噌汁を作らせたらそれはそれは不味い味噌汁と白飯ができあがる天才で、そんな味音痴の友人が美味いというコーヒーなんてとても信じられなかった。
が、おごってもらった以上飲まない訳にはいかない。
私はおそるおそる口に含んでみた。

ん!

あれ!?

うまいじゃん、これ!!

そう、美味かったのだ。さすがにス○ーバックスとかド○ールには勝てないがコンビニのコーヒーとまともに闘えるくらいは美味い!
かくして私はサイクリングの後に伝統工芸館でコーヒーを飲むことにハマったのだ。

……つい最近までは。

なぜかこのコーヒー、突然不味くなってしまった!!
舌触りは粉っぽく、臭いは薬臭い。

たぶんコーヒーが不味くなったのは、秋に行われる地元のお祭り「あかりとちゃっぽんぽん」よりも後。
お祭りの期間中はコーヒーメーカーが使用中止になるから、ノズルかなにかが循環されなくて味に影響しちゃったんだろうと思う。
ともあれコーヒーの味に落胆した私は伝統工芸館で小休止するのを止めた。
だってコーヒーを飲む以外で伝統工芸館に行く理由がないんだもの。
工芸館内の展示品なんて1回見れば満足なわけでさ。
勤続20年の職員に話を聞くと伝統工芸館が出来たばかりの頃は工芸館の中で八女茶が飲めたそうだ。
今はそのサービス跡形も無いけど。
もったいないことするよね。
伝統工芸館でお茶飲めないと意味ないじゃん。

K.Takeshita

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